「もっと心に響く演奏を!」「よりカッコよく聞かせたい!」という悩みはどんな楽器奏者にとっても当たり前で、
そのための改善点は、技術を知ってしまえば比較的すぐに改善される点と、そうでない積み重ねによる点があります。
![](https://goshudiary.com/wp-content/uploads/2019/08/qK95Dgyu.jpg)
今回は、比較的すぐに改善されそうなポイントを見ていきましょう!
まずはこちら、私の即興演奏をご覧ください。
早い指回しだったり、ビブラートのかけ方だったり、
もちろんそういった積み重ねにより身につく技術もありますが、今回特に注目してほしいのは
0:21からの『表現の山と谷』なのです!
盛り上がる部分は、そうでない部分との「差」から生まれる
以前私が所属(指導)していたアマチュア弦楽オーケストラでは、
指揮者の人が「とにかく強弱の差をつけよう!!もっと!!」とかなり強調していました。
そのオーケストラは、高校や大学から楽器を始めた人がメインで在籍していて
あまり難しい技術的な指導は難しい部分がありました。
そしてこの指導、あながち間違っていません。
ff(フォルテッシモ)は自分が思っている数倍強く、
逆にpp(ピアニッシモ)は自分が思っている数倍弱く。
そうするだけで、なんだかそれっぽく聞こえ始めます。
楽器の初心者~アマチュアの方は、良くも悪くも『すべての音を大事に弾かなきゃ』と考えるので
強弱・表現が平坦になり、結果「すべて同じ」に聞こえてしまうからです。
山というのは、谷(土地が低い場所)があるから山になるんですよね。
高いところと低いところがあって坂が生まれ、尾根が生まれて、山になる。
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曲の「盛り上がり」というのも「盛り上がらない部分」があるから存在するのであって、
意図的に「盛り上がらない場所」を作ることで曲が一気にダイナミックになります!!
……要するにプロの奏者は、それの扱いがメチャクチャ上手なんです。
「音」の強弱をつけよう!
具体的に曲をダイナミックにしていく方法を確認しましょう!
まずは先ほども触れたとおり『音量の強弱』をもっと派手にすることです。
特に、「すべての音を大事に弾かなきゃ!」となるとついつい音は大きくなってしまいがちなので
静かな部分をもっともっと静かに、ということを意識してみましょう。
静かな部分というのは「優しいメロディー」「落ち着いたメロディー」などによく合います
もし「pp」などの演奏指示がない場合、自分で考えて「静かな部分」を作らなければなりません。
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実際にレッスンでは、1人で考えるのが難しい強弱のつけ方も一緒に考えていきます!
音量の練習をするのにはこちらの練習曲(エチュード)集が最適です!
「表現」の強弱をつけよう!
そしてそこからさらに難しくなりますが、
「表現の豊かさ」にも強弱をつけるとより効果的です!
たとえば、あえてそっけなく弾く部分を作ることによって、
一番感情豊かに盛り上げたい部分を際立たせることができます。
しかしこれは諸刃の剣で、
そっけなく弾くことで「え?雑じゃない?」と思わせてしまうかもしれません。
そこを「表現は抑えつつ、丁寧に演奏する」ように聞かせられると、数段のレベルアップになります。
これはやはり1人では難しいので、適切なレッスンを受けて改善していくことが必要になります。
さいごに
最初に載せた動画でも、私はたくさんの『山と谷』を作っています!
これをいかに操れるかが、プロとアマチュアの違いといっても過言ではありません。
趣味で演奏をしたいという人も、このスキルを覚えておけば
より理想の演奏に近づくことができるはずです!
ぜひ行き詰った時の参考にしてみて下さい!
詳しくはレッスンで一緒に学んでいきましょう!