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【チェロ練習~応用編④~】正確なチューニングのためにプロが実践していること

弦楽合奏や、オーケストラなどでチェロを演奏する機会があると

 

なんか皆、開放弦を鳴らして音程を確認してるけど、

チューナーを使わずに、チューニングってみんなどうやって合わせているんだろう……?

 

というのは誰しもが1度は思うことです。

 

 

ヌビさん

ここで怖~~い話。アマチュアのオーケストラだと、

下手すると半分以上の人が「チューニングの仕方が分かっていない」状態のことも!!

 

 

普段チューナーで音程を合わせているので、本番舞台上でどうするかを知らない人が多く、

なんとなくオーケストラの人がやっているように、適当に開放弦を鳴らしているだけの人もたくさんいます(衝撃の実話)

 

 

ですが!正確にチューニングができる技術こそ、上手に弾くための第1歩!!

今回は、踏み込んだチェロのチューニングのやり方を解説します!

 

①1弦(A弦)を「基準」に合わせる

※事前にチューナーですべての弦の音程をあわせる方法もありますが、

今回解説するのははチューナーを使えない時や、楽曲に応じて音程を微調整したい時など

より汎用性の高い&応用編のチューニング方法です。

チェロ歴1年以上の方は、こちらのやり方を早めにマスターすることをおすすめします!

 

まずは一番高い弦、A弦を正しく合わせましょう!

基本的には、ピアノなどのある程度音程が固定されている楽器や、トップ奏者の音に合わせます。

 

 

基準となる音と同じ音を弾くと、もし音程がずれている場合

「ヴォオン……」という風に聞こえ、とても気持ち悪い感じになります。

 

 

逆に基準となる音と合うと、

一切音のブレが起こらず、気持ちよく聞こえます。

この「気持ちいい」という感覚を磨くために、チューナーでの音程合わせに慣れることが必要です。

 

 

ヌビさん

チューナーでの音程合わせは、ただ単に正確な音合わせを出来るようにするためだけではなくて

チューナーがなくても気持ちいい音を感じられるようにするための訓練なんです!

詳しくは次の段落で!

 

②隣の弦と比較する

皆さんはすべての弦をチューナーで合わせていないでしょうか?

先ほど「気持ちい感覚を磨くためにチューナーを使う」と言いましたが、

これだと残念ながらチューニングスキルは上がりません。

 

 

チューニングスキルを上げるためには

「隣の弦と音程を比較」して「気持ちいい」と感じる訓練が必要なのです!

 

 

例えば、チューナーですべての弦を正確な音程にすれば、

当然隣どうしの弦(A弦とD弦、など)と弾けば、ハモリます。

 

 

そうではなくて、A弦を1度正確な音程に合わせたら

次はそのA弦と比較して「ハモるポイント」を探すのです。

チューナーで合わせた弦と隣の弦の2つの弦を同時に鳴らし、ハモるように隣の弦を調整します。

 

この気持ちよくハモる感覚は、最初は分からない人も多いので

まずすべての弦をチューナーで合わせ、2つの弦を一緒に弾いてみて、

「ああ、これがハモった音か!」というのを脳に覚えさせる、ということなのです。

 

③オクターブで確認する(必須ではない)

ここまでできれば、もうチューナーがなくてもどこでもチューニングができるようになりますが、

最後のオプションとして「オクターブで確認する」という方法があります。

 

 

具体的には、各弦のフラジオレットを2つの弦で同時に弾き

ハモっているかを確認する、というものです。演奏会や練習でもよく見かけるのではないでしょうか。

 

 

ですが、これはあくまで最後のダメ押し的な確認に使われるもので、

最初からフラジオレットでチューニングをしようとすると失敗します。

 

一体なぜか?……それは

フラジオレットの音程と、開放弦の音程は微妙にずれるからです。

 

フラジオレットを使う方法は、あくまで隣の弦とのズレがないかを確認のための行為です。

(※そして、人間の耳は低い音の音程を正確に把握しにくいため、

G弦とC弦のバランスが正確かを測るために最もよく使われます。)

 

 

ヌビさん

よく、プロがやっているからと「カッコつけ」として

フラジオレットでチューニングしようとする人がいますが

ちゃんと意図を分かってやっている人はどれだけいるのか……?

 

 

フラジオレットを綺麗に弾くのも難しいため、

慣れていないうちは、隣の弦との比較を鍛える方が良いと思います!

 

さいごに

正しいチューニングは、正しい左手の感覚をつかむために、

そして「綺麗な音」を理解するために重要なステップです!

 

手間に感じるかもしれませんが、

練習を始める前のチューニングから変えてみると、より上達が早まるかも?

 

詳しくはレッスンで一緒に学んでいきましょう!

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