【チェロ練習~応用編②~】お客さんにどんな音色が届くかは姿勢で決まる!?

 

テレビや演奏会では、同じチェロ奏者でも様々な姿勢で弾く光景を目にしますね。

とあるチェロ奏者は全身の力が抜けて、常に上空を見ていたり

 

またとある奏者は、体が前かがみになってチェロに覆いかぶさるような姿勢で弾いていたり。

 

かの有名なロストロポーヴィチは、チェロのエンドピンを極限まで伸ばし、

身体にチェロを寝かせるように、チェロができるだけ水平に近い角度になるようにしていました。

動画のように、折れ曲がったエンドピンを使っている人もいます。

 

では、これらの姿勢によって、演奏にはどのような違いが出るのでしょうか。

そして、あなたにとって正しいチェロの演奏姿勢とは、いったいどれなのでしょう……?

 

一番最初に話さなければいけないこと

この姿勢についてお話しするうえで、絶対に知っておいて欲しいことがあります。

それは「まずはじめにできなければいけない基本姿勢」がある、ということです。

 

これをすっ飛ばして、いきなり体をかがめるような演奏姿勢をしたり

身体をのけぞらせるような姿勢になると、チェロは弾けなくなってしまいます。

ヌビさん

ましてや、2CELLOSのようなアクロバットや、

立っての演奏はもってのほか……!!

 

この基本姿勢が完璧に身について、

脱力する演奏ができて初めて、色々な姿勢の変化が生まれます。

そして、この基本姿勢のマスターにはかなりの時間がかかります。
僕が演奏姿勢を崩せたのは、チェロを始めて10年以上たってからでした。
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前方(上空)を見て弾くやり方(基本)

これは多くのプロチェリストがコンサートで選ぶ演奏姿勢です。

前方(または上空)を見て、一切手もとに視線を落としません。

 

これを理想的だと教える人は多く、

その理由は「前かがみにならないので余計な力が入りにくく、自信を持った演奏に見える」というもの。

 

しかし、それだけではありません。

手もとを一切見ないというのは、それだけ曲に自信があるということの表れでもあります。

オペラ歌手が前方へ声を飛ばすように、チェロも奏者が前を向いているとより音が開放的に聞こえます

 

その曲で表現したいことを、強い自信をもって

(感情的というよりは)どちらかというと理路整然と訴える、というイメージの姿勢ですね。

 


 

姿勢はその奏者の心の向きや、表現したいことをハッキリと体現します

ゆったりした曲や、明るい曲では特にこの姿勢をとる人が多いです。

 

……というより、そういう曲では自然とこの姿勢になってしまうのかも。

ネガティブな曲は、より感情的になってしまいがちですので。

 

覆いかぶさるように弾く場合(人による)

 

これもよく見られる姿勢です、そして僕の場合はこれになりがちです。

私も最近は上空を見ることも増えましたが、やっぱりこの姿勢もまた魅力的なんです。

 

ここでもう一度

姿勢はその奏者の心の向きや、表現したいことをハッキリと体現します

 

「覆いかぶさるように弾く」ということは、演奏している曲について

様々な心情が自分の中でめぐっている、ということの表れではないかと僕は考えています。

 


 

「悲しい」「辛い」「感動的だ」「奇跡的だ」……

曲に描かれる景色や物語が、自分の心の中で強く響いてくるとき、

それを少しも逃がさないようにと、まるで音を抱きかかえるような姿勢になります。

 

 

そしてそれを解放させるとき、一瞬頭を上げたり、首を振ったりします。

この姿勢は、感情面でより曲と強く連動している姿勢だと言えますね!

 

ヌビさん

ただ、この姿勢は諸刃の剣で、

もちろん感情を大きく込めることはできるし、見ている人にもそれは伝わるのですが

どうしても前かがみになるので余分な力が入ってしまいがちです。

感情を込めつつ、うまく力をコントロールする経験値がないと、この姿勢は難しいでしょう!

その他の姿勢(立奏など)

チェロの活躍するシーンが増えてきた現在、

他にも、立って弾いたり、背面を叩いたり、なんなら床に寝ころびながら弾いたり……

そんな演奏姿勢が登場しています!

 

それらは一種のパフォーマンスとして行われるものですので、

まだ練習したての人はマネしないようにしましょう。

 


 

特に立って弾くやり方は、一見できてしまいそうにも見えますが

あの状態でバランスを保ちつつ、チェロを足で固定しながら演奏するというのは至難の業

僕もパフォーマンスとしてよくやりますが、10倍は疲れます……

 

(※どうしてもやりたい人は、ある程度レッスンが進んだらこっそりお教えします……)

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さいごに

さて、ここまで色々な演奏姿勢を紹介してきましたが!

最終的に、人それぞれ正解とする演奏姿勢は少しずつ違ってきます。

 

ですが、みんな最初に学んだ基本姿勢は同じです。

ぜひ、まずは基本に立ち返りつつ自分なりの弾きやすい姿勢を模索してみて下さいね!

 

 

姿勢というのは弾いている途中で自分で意識するのが難しく、自分もよく先生に指摘されて気付いてきました。

私の対面レッスン・オンラインレッスンでは姿勢から正しく教えていきますので

興味があればこちらも覗いてみて下さいね。

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