チェロを弾き始めるとき、そして、チェロの演奏で上手くいかずに立ち止まってしまったとき。
まずはここに立ち返るべき、というのが「チェロを構える時の正しい姿勢」です。
すでに「わかってるよ!」という人もいるかもしれませんが、
良い演奏のために一番大事な項目ですので、今一度確認してみましょう!
チェロの構え方
まず、基本となるチェロの構え方。
大事なことは「まず人間がまっすぐイスに座ること」です!
いつもの通り、イスに座るようにまっすぐ座り、
そこにチェロを斜めに立てかけるイメージです。
たまにチェロが真ん中に来て、人間が斜めになっている光景を見かけますが
それだと体幹がぶれてしまい、正しく力がチェロに伝わりません。
チェロを体に斜めに立てかけたら、チェロが演奏中にぶれないよう、
両膝で軽く挟み込んであげましょう!
まずは人間がまっすぐ座りそこにチェロを斜めに立てかけるイメージで!
右手(弓を持つ手)
先ほど記事に張った演奏動画をご覧ください!
弓を持つ手は、弓に軽く捕まるようにして触れ、手首を落としています。
僕はよく『吊革に軽くつかまる感じで、それをそのまま高さを下げる』と教えています!
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……ですが正直、この弓を持つ手を正しくマスターするためには
人それぞれに合った教え方が必要です。
一番その人の演奏クオリティを左右する手であり、かつ一番力の抜きにくい手だからです。
その人その人のクセや筋肉の使い方、センスなどで脱力のさせ方は変わります。
左手(指を押さえる手)
左手でマスターしておきたいポイントは2つ!
それは「指」と「腕(ひじ)」です。
まず指は、卵を握るように、丸い形を作って弦を押さえます。
僕はよく子どもの頃に『橋を架けるように』と教わりましたかね……!
この時、弦を押さえる指先だけに重さをのせて、
手そのものには一切力を入れない、というのがポイント。
(といっても、これも実際に指導しないとマスターはかなり難しいのですが……)
そして腕(ひじ)は、手の甲から肘までがなるべく一直線になるように、
肘を落としすぎたり、肘が上がりすぎたりして、山や谷みたいな形にならないようにしましょう。
先ほどの動画を見ても、腕のラインがとても綺麗にまっすぐですよね。
これを自宅で練習する場合、全身鏡を使っての練習が効果的です。
「指」→卵のように丸く構えて、指先だけに重さをのせる(力を入れるのではない)「腕(ひじ)」→手の甲からのラインが一直線になるように意識する
さいごに
姿勢を整えることは、より良い演奏に直結します。
そして脱力をすることによって、適切な力を、適切な場所へ伝えることになります。
一番基礎、かつ一番重要な項目なので、もし行き詰まったらここに戻ってきてください。
そしてオンラインレッスンや、対面レッスンで個別にも指導していますので、興味があればこちらもぜひ。