実はこの相談、同業や別種のクリエイターからの相談があまりにも多い。
誰かにあって相談を受けるたびに、これを何回も話している。
……なので今回は書ける範囲で、
フリーランスのクリエイター必見!「ヌビさん流」仕事につながる営業方法をお教えします!
基本となる「メールの文面」
まずはいきなり、「ヌビさん流」営業メールの文面をこちらに記していきます。
送ったことはありませんが、今回は相手が「畳制作会社」という前提で楽曲制作の営業メールを1つ考えてみました。
少し長めのバージョンです。
件名:○○における楽曲制作につきまして
【パート①】
○○様
突然のご連絡失礼致します、○○と申します。
普段は~~~といったお仕事をさせて頂いております。本日は御社の○○における楽曲制作に関するご相談について、メッセージをお送りさせて頂きました。
◆◆◆
【パート②】
御社のホームページを拝見しまして、○○という商品で日本の畳文化を世界に広げようという発想に、大変感銘を受けました。
さまざまなバリエーションのある畳を世界へ広げるという取り組み、畳を知らない人に向けて実感を持ってその魅力を伝えるという工程は、想像を絶する大変さかと愚考します。
私もイギリスで生活していた時期があり、そういった日本文化の良さを国境を越えてなんとか伝えられないものかと考えておりました。
そこで例えば、ハリウッド映画の予告は、期待をあおるような迫力のある予告音楽が本編とは別に制作されます。
実際に日本に来て触れられないからこそ、よりその魅力を高く・より身近に演出するために、プロモーション映像における音楽の力で日本と国外の距離を縮められるのではないでしょうか。
◆◆◆
【パート③】
私は~~~(制作実績)がございます。
www.●●●……(YouTubeのリンクなど)
同じ楽曲制作というカテゴリーでも特に○○○という強みがあり、御社の○○と親和性があるのではないかと考えております。
◆◆◆
【パート④】
何かの形で是非御社のお力になりたいと考えておりますので、
もし可能であれば是非一度、お電話か何かしらの形でお話をさせて頂ければと考えておりますが、いかがでしょうか。
長文となり大変恐縮ですが、是非ご一考頂ければ幸いです。
まだまだ暑い日が続きますが……(時候の挨拶)。お返事お待ちしております。
○○ ○○(名前)
自分の仕事の「本質」から営業先を考える
そもそもですが、自分がしている仕事はどんなものなんでしょうか。
相手に営業をする前に、自分が作っているモノの意味を理解していなければ、営業なんて空っぽなものになります。
例えば楽曲制作。
楽曲というのは「聴覚」への刺激です。
楽曲データが使われているのは、CM・ドラマ・映画・モニター・レストラン……
それぞれ「場面」「環境」へ色を付けるために楽曲を使います。
ということは、「視覚」への刺激を補うためのものが音楽、ということになります。
さらに言えば、車のCMや食べ物のCMは、実際に画面からは感じられない「触覚」「味覚」「嗅覚」への刺激です。
だからそれを補うために、音楽が必要です。
なぜ今回「畳販売会社」に営業をかけたのか。
いかにも音楽が必要そうなテレビ局などに営業をかけるより
メインは「視覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」に強く依存していて
かつ、「音楽」という「聴覚」への刺激を忘れていそうな場所へ営業をかけています
たとえば声優さんならどうでしょう?
企業に営業するとして、声は何のためにつけるのでしょうか。
何か宣伝の映像を作るなら、映像と音だけでも足りるはずです。
声が必要だとしたら、「声が持つ力のスゴさ」を知るべきです。
たとえば、振り込め詐欺に引っかかる人が多いのは、受話器を取って耳元で声を聴く人が多いからだといいます。
耳の近くで声を聴くと、人は自然と緊張感が解けて、なにかを信用しやすいのです。
ASMRによる癒し効果もこれを応用したものですね。
スマホとYouTube・SNSが普及してきたので、イヤホンで動画広告を目にする機会も増えています。
そんなとき声で説得力の高い広告が作れれば……
……どうです?今の説明、かなり説得力ありませんでしたか?
曲・ミックス・声・イラスト・デザイン……自分の「武器」について調べましょう!
そうすれば相手に「私を使うとこんなメリットがあるよ」と訴えることができます
相手が自分をどう見ているかを考える
考えてみて下さい、あなたはまったく知らない相手から営業メールが来たらどうしますか?
基本的にはスルーだと思うんですね。
それは、あなたが見知らぬ存在で、信用がないからです。
なので、コピペしたような営業メールなんてほぼ何の意味もありません。
ただでさえ企業なら日々仕事のメールや営業メールが届きます。相手の立場に立ってみればスルーする以外の選択肢がなさそうです。
なので、絶対にするべきなのは会話でも必要なこと。
「私はあなたの目を見て話しています」という態度です。
会話やコミュニケーションで言われることです。
「話をよく聞く」「相手に共感する」「相槌を打つ」……それをメールの中でも簡潔に行います。
まずはパート①、最初に要件を必ず書きましょう。
記号などを使って段落をしっかりと分け、ストレスなく読ませるような工夫をしましょう。
そして会社のホームページをよく見て「会社が大切にしていること・商品・考え方」を調べます。
それについて自分なりに感じたことを少しでもいいので、メールの本文に含ませます。
メールは会話。まず最初に要件を伝えます。
①・③・④の基本の骨組みはコピペでもいいのですが、
必ず営業先へのオリジナルな一文を入れましょう!
相手に返事をさせる
会話は最後まで大切です。
最後に「いかがでしょうか?」と疑問形で終わらせることで、
格段に返事をもらえる率が上がります。
実は海外への営業メールだともっとシンプルに
「はじめまして。僕はあなたのプロジェクトに○○のような興味があります。今度お茶でもしませんか?」で終わることがあります。
「今度お茶でもしませんか?」の重要性、とても高いです。
今までの段落で丁寧に思いを伝えていたことによって初めて、
「投げかけられたら答えなければ」という心理を働かせることができるのです。
いかがでしたか?
じつはまだまだ書ききれません。もっといろいろな、営業メールを仕事に結びつけるための秘訣があります。
さらに仕事を成功させる方法を知りたい方、自分の仕事をうまく軌道に乗せたい方は
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