こんにちは、作詞家・作曲家のヌビアです。
今回はジャスティン・ビーバーの新曲『Holy』を和訳・解説します。
今回の新曲は、ジャスティンが以前にも共演している
「Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)」とのコラボ楽曲となっています。
それでは前置きもそこそこに、早速歌詞の和訳を見ていきましょう!
また、和訳の後には英語がもっと読めるようになる、歌詞の解説もついています。
歌詞の和訳
I hear a lot about sinners
Don’t think that I’ll be a saint
罪人とはなにかって話をよく聞くんだ
でも僕が聖人だなんて思わないでほしい
But I might go down to the river
‘Cause the way that the sky opens up when we touch
Yeah, it’s making me say
だけど、僕は川を下るかもしれない
なぜって、僕らが天に触れて、空が大雨を降らせるみたいだから
そう言ってしまうよ
That the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
Feels so holy, holy, holy, holy, holy
キミを抱きしめる時
僕はとても安らかな気持ちになるよ
On God
Runnin’ to the altar like a track star
Can’t wait another second
そう、神様がそこにいるみたいなんだ
花形選手がゴールする時みたいにさ、(キミという)祭壇に向かって走るんだ
もう少しも待てやしない
‘Cause the way you hold me, hold me, hold me, hold me, hold me
Feels so holy
だから抱きしめる時
とても安らかな気持ちになる
I don’t do well with the drama
And, no, I can’t stand it being fake
何かを演じるのは苦手なんだ
嘘の仮面をかぶるのだって耐えられない
I don’t believe in nirvana
But the way that we love in the night gave me life
Baby, I can’t explain
死後の世界も信じるつもりはないけど
僕らが愛し合ったあの夜が、僕を今生かしているんだ
うまく言えないけどね
They say we’re too young and
The pimps and the players say, “Don’t go crushin'”
みんなは僕らのこと、若すぎるって言う
女たらしや遊び人は「あまりのめり込むなよ」と言う
Wise men say fools rush in
But I don’t know (Ah-ah-ah-ah)
賢い人は「バカほど焦るものだ」と言う
でも僕にはわからない
The first step pleases the Father
Might be the hardest to take
最初の一歩が、天にまします父の喜び
そしてそれが1番難しい
But when you come out of the water
I’m a believer, my heart is fleshy
でも信じて踏み出す(水の中から出てくる)ときには(※水から出る→洗礼の意味)
僕の心は強く育っている
Life is short with a temper like Joe Pesci
They always come and sing your praises, your name is catchy
ジョー・ペシ(アメリカの俳優)みたいな気性なら、人生はきっと長くない
みんなキャッチ―な名前を、ただ褒めるだけ
But they don’t see you how I see you, Parlay and Desi
Cross, Tween, Tween, Hesi’ hit the jet speed
でもみんなは僕が見ているようには君を見ていないよ、デシ・バンクスの演じるパーレイみたいにさ。
バスケの急展開なゲームみたいに加速してしまおう
When they get messy, go lefty like Lionel Messi
Let’s take a trip and get the Vespas or rent a jetski
迷った時は、メッシみたいに左足で蹴ったっていい。
少し旅にでも行けばいいのさ、ヴェスパ(※オートバイメーカー)に乗るか、ジェットスキーでも借りて。
I know the spots that got the best weed, we goin’ next week
I wanna honor, wanna honor you
いいブツ(大麻)が手に入る場所を知ってる、来週にでも行こう。
キミのことが誇りなんだ。
Bride’s groom, I’m my father’s child
I know when the son takes the first steps, the Father’s proud (Yes)
花嫁の婿、天の父(神様)の息子。
息子が新たな1歩を踏み出したら、父は喜んでくれるよね?
If you make it to the water, He’ll part the clouds (Uh)
I know He made you a snack like Oscar Proud (Mwah)
僕が水に入るとき、父は雲になって見守ってくれるだろう
きっとオスカー・プラウドみたいに、スナックでも出して励ましてくれるはずさ。
Suffer it to be so now gotta clean it up (Ooh)
Formalize the union in communion, He can trust (Woo)
苦しみは、きっと綺麗さっぱり片付く
神様とだって繋がるだろう、父は僕を信じて下さる
I know I ain’t leavin’ you like I know He ain’t leavin’ us (Ah)
I know we believe in God, and I know God believes in us
神が僕らを見捨てないように、僕もキミを見捨てない
僕らが神を信じるように、神も僕らを信じている
ワンポイント解説
さて、今回の内容は宗教に関するものや
アメリカの文化に関するものも多く、難易度は高めだったと思います。
内容としては「『好き』という気持ちを『神聖なもの』として歌った曲」
という感じですかね!それにしてもワードのチョイスが見事……
推量の「might」
「may」の過去形である「might」ですが
これは「たぶん~だった」という風に、単体で過去形としては使いません!
現在形として使い「~かもしれない」という「推量」の意味になります。
また、「May I~(~してもいいですか?)」という「許可」の意味にはならないので注意しましょう。
僕は川を下るかもしれない
do well「うまくやる」
「do well」は日常的によく使われる表現なので
できればパッと思い付くようにしておきましょう!
たとえば「今度の試合、頑張れよ」とかいう場面などで使います。
また「Well done!(よくやったね!)」も、文法的にはほぼ同じです。
次の試合、頑張れよ(うまくやることを祈っているよ)
さいごに
日本では宗教的な話題や歌が避けられる傾向にありますが
こういう曲をジャスティンが出すという、その文化が僕は好きです。
僕は無宗教ですが、宗教について話すことに差別がないというのは素敵なことです。
そして恋愛をそんな宗教観に例えて歌うというのが良いですよね。
そんなわけで、日本人にはなじみのない話題ということもあり
難易度は高かったですが、ぜひ何度も聞いてこの世界観に浸ってみて下さい。
このブログでは作詞家の目線も交えて、色々な洋楽の和訳・解説をしています。
是非他の曲もチェックして、楽しく英語を学びましょう。それでは、See ya!
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