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【和訳解説】Taylor Swift『cardigan』を和訳&解説!!~歌詞の中でみごとな伏線回収!?ひっくり返るストーリー~

こんにちは、作詞家のヌビアです。英語の先生もしています。

今回は、テイラー・スウィフトの新曲『cardigan』(アルバム「folklore」に収録)を和訳・解説していきます。

 

いつもはアーティスト紹介などもはさむのですが、

テイラーに関しては触れる必要はないかなと思い、今回はいきなり和訳・解説に移っていきます!

 

いつも通り、和訳の後には「歌詞で押さえておきたい重要なポイント」

「和訳の上で知っておきたい表現」なども解説しているので、そちらもぜひ読んでみて下さいね。

 

歌詞の和訳

Vintage tee, brand new phone High heels on cobblestones
When you are young they assume you know nothing

ビンテージもののTシャツに、新しいスマホ、敷石を歩くハイヒール

若いから無知だって、周りは勝手に決めてしまう

 

Sequin smile, black lipstick Sensual politics
When you are young they assume you know nothing

輝く笑顔、黒い口紅、甘い恋の駆け引き

若いから無知だって、勝手に決められてしまうの

 

But I knew you Dancing in your Levi’s Drunk under a streetlight
I knew you Hand under my sweatshirt Baby kiss it better

でも私は知ってた、外套の下で酔っ払いながら、リーバイスを履いて踊るあなたを。

私のスウェットの下に手を入れたあなた。……もっと上手にキスしなさいよ

 

And when I felt like I was an old cardigan under someone’s bed
You put me on and said I was your favorite

使い古されたカーディガンになったような、ベッドの下に脱ぎ捨てられたような気持ちになったとき

あなたはそれを着て「大好きだよ」って言ってくれるような人だった

 

A friend to all is a friend to none Chase two girls, lose the one
When you are young they assume you know nothing

みんな友達っていう人に限って、誰とも友達じゃない。二兎を追えば、一兎は逃すの。

若いから無知だって、周りは勝手に決めてしまう

 

But I knew you Playing hide-and-seek and Giving me your weekends
I knew you Your heartbeat on the High Line Once in twenty lifetimes

私は知ってた、終末をかくれんぼをして一緒に過ごしてくれたあなたを。

ハイライン(ニューヨークの高架上の公園)で聞いたあなたの鼓動。まるで人生を20回分味わったくらい、ゆっくりとした時間だった。

 

And when I felt like I was an old cardigan under someone’s bed
You put me on and said I was your favorite

使い古されたカーディガンになったような、ベッドの下に脱ぎ捨てられたような気持ちになったとき

あなたはそれを着て「大好きだよ」って言ってくれるような人だった

 

To kiss in cars and downtown bars Was all we needed
You drew stars around my scars But now I’m bleeding

車の中で、下町のバーでキスをして。それだけを求めてた。

私が傷ついたら、星を描いてくれたっけ。でも今なの、今、私は傷ついているの。

 

Cause I knew you Stepping on the last train Marked me like a bloodstain
I knew you Tried to change the ending Peter losing Wendy

だって知っているもの、最終電車に乗り込んで(夜中に家を出て)、私に血痕を残したあなた。

ピーターパンがウェンディを失うって、エンディングを変えようとしたあなたを。

 

I knew you Leaving like a father Running like water
When you are young they assume you know nothing

あなたは父親離れのように、水が流れるように去っていく。

若いから無知なんだって、周りは勝手に決めてしまうけど

 

But I knew you’d linger like a tattoo kiss
I knew you’d haunt all of my what-ifs

あなたはあの日のキスのように、ずっとここにいるんだって

私が「もしも」って願ったことにぜんぶ付き合ってくれるって、そのつもりだった。

 

The smell of smoke would hang around this long Cause I knew everything when I was young

この煙の残り香はずっと漂うんだろう、だって私は若い時にすべてを知ったから

 

I knew I’d curse you for the longest time Chasing shadows in the grocery line
I knew you’d miss me once the thrill expired And you’d be standing in my front porch light

あなたのことをずっと呪ってしまうんだろうって分かってた、だってレジ待ちの列でもあなたの影を追ってしまう。

そして(浮気の)スリルが冷めたころ、きっとまたあなたは私が恋しくなるんでしょう。そして玄関の前に立っているんだわ。

 

And I knew you’d come back to me
You’d come back to me And you’d come back to me And you’d come back

帰ってくるって分かってた……わかっていたの……

 

And when I felt like I was an old cardigan Under someone’s bed
You put me on and said I was your favorite

そして使い古されたカーディガンみたいな、ベッドの下に脱ぎ捨てられたような気持ちになったとき

あなたはそれを着て「大好きだよ」って言ってくれるような人だった

 

ポイント解説

この曲を聴いたとき、なるほど見事だ!と思いました。

最初は「彼のやさしさをカーディガンに例えた、甘酸っぱい恋愛ソングかな」と思っていたのですが

 

And when I felt like I was an old cardigan Under someone’s bed
You put me on and said I was your favorite

この部分が、前半と最後で全く別の意味になるんですね!

 

 

「彼と恋愛中」「彼が浮気した後」で全く別の意味に感じられることに、もうびっくりです。

というわけでこの歌詞のポイントは、「彼氏が浮気をしたこと」に気付けるかどうかが大きなポイントになっていました

 

着衣の「in」

But I knew you Dancing in your Levi’s

衣服を着たり、靴を履いたり……

あらゆるファッションについて、「着衣」を表したいときには前置詞の「in」を使います!

 

よく「着ている(所有している)から『with』かな?」という間違いを見かけるので注意しましょう!

 


 

※ただし、前置詞の後に「me」など「身に着けられる対象」が来るときには「on」を使います

例) wear a watch on the wrist:手首に時計をつける

 

着衣の「in」
→in + 着るもの例) men in black shirt:黒いシャツを着た男

 

さいごに

いかがでしたか?

僕は歌詞としても、曲としても、ストーリーとしてもとても素晴らしいものだったなと思いました!

 


 

今回の歌詞には「現在分詞」「過去分詞」などの理解が深まる部分も多かったので

ぜひ英語の教材としても和訳を役立ててみて下さいね!

 

他にもいろいろ和訳を書いているので、曲の理解や勉強などにぜひ活用してください。

それでは、See ya!

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