小島秀夫監督最新作『Death Stranding(デス・ストランディング)』の
作中BGMで多く使われているアーティスト「Low Roar」
その楽曲の1つ『Bones』を今回は和訳・解説していきます!
『Death Stranding(デス・ストランディング)』とは
『デス・ストランディング』は2019年11月9日発売のPS4ゲームソフト。
あの『メタルギアソリッドシリーズ』を手掛けた鬼才・小島秀夫監督が、
コジマプロダクションとして発売する記念すべき第1作です。
2019年発売のゲームの中でも注目度はバツグンに高く、
有名な海外俳優や日本人声優も惜しみなく起用されています。
その正体は、従来のオンラインプレイとも1人プレイとも違う、全く新しい「ストランドゲーム」。
「繋がり」をテーマとして壮大な物語をベースに作られた本作は、発売当初こそ賛否両論だったものの
その実態が明らかになるにつれて絶賛の嵐へと変わっていっています。
同じく『デス・ストランディング』のサウンドトラック『Death Stranding: Timefall』に収録されている
『Ghost』『Death Stranding』なども和訳しておりますので合わせてご覧ください!
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Low Roarとは
「Low Roar」はアイスランドを拠点に活動しているポップ・ユニット。
どこか神秘的な透明感を持つ楽曲に、男性と女性のボーカルがあわさることによる
シンプルながら深いサウンドが特徴です!
小島秀夫監督は「Low Roar」をこのように評しています。
「シンプルで、アコースティックで、エレクトロニックで、メロディアスで、懐かしくも新しい。そして何よりも美しい。前作”0”は素晴らしいアルバムだった。 本作は”0(零)”から∞(無限大)へ至ろうとする意思が聴こえる。もはや“LOW ROAR”を”インディーズ“として括ることは出来ない」
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また、インタビューではこの「Bones」について
“This is a duet I wrote based upon the final text messages between me and my ex girlfriend. The opening line was the last day I ever saw her. Funnily enough, that was one year ago today. This was also the day I realised what this album was going to be. So this date now, one year ago today, symbolises both the ending and beginning of something.”
この歌詞は僕と、元カノとの間の最後に交わしたチャットが元になっているんだ。歌詞の最初の「3月の初め頃」っていうのは、僕が最後に彼女を見た日のことなんだ。もう1年も前のことになんだけどね、おかしいだろう(笑)
それでいて、その日はこの曲が収録されるアルバムがどういう方向性になるのかが決まった時でもあった。だからその日は、何かが終わったことと始まったこと、両方を象徴している日なんだ。
と語られています。
歌詞の和訳
[Ryan Karazijaパート]
First of March, it’s clear to me
There’s something that’s uncomforting
今は3月の初めごろ。僕にははっきりわかっているんだ
なにかおかしなことが起こっているって
Your body has a way with me
But I’m exactly where I wanna be
But I’m a long way from home
キミの身体は僕のことをよく分かっているけど
僕は今間違いなく、望むところにいるんだ
それは「昔心地よかった場所」とは、ずっと離れたところさ
[Jófríõur Ákadóttirパート]
I know your voice, I know your face
This is something I cannot replace
あなたの声を知っている、あなたの顔を知っている
それは何ものにも代えがたいもの
Give me hope and give me doubt
Well I loved you then but I don’t love you now
I’m a long way from home[Ryan & Jófríõur]
‘Cause we’re a long way from home
信じたいし、疑いたいの
前はあなたを愛していたけれど、今は違う
私は今「昔心地よかった場所」からずっと離れた場所にいる
私たちは今、遠く離れたところにいるから
[Ryan & Jófríõur]
No listen now, don’t walk away
I’ve got nothing more to say
Can you see it in my dying face
You’re acting like I care
もう何も聞かなくていい、でもそばにいて
「これ以上言うことは何もない」って
このやつれた顔からわかるでしょう?
キミ/あなた は 僕/私 が思った通りに動くってわかっているから
Now is there anything that I can do
If there was would we be singing
‘Cause, you’re a part of me and I’m a part of you
今、僕/私 ができることは何もない
もし一緒にできることがあるとしたら、歌うことかもね
だって、キミ/あなた は 僕/私の一部なんだから。
内容の解説
かなり抽象的で難しい歌詞でしたが、登場人物が2人いることと、
冒頭に触れた「1年前に別れた、元恋人の2人である」という設定を考えつつ、整理していきましょう!
これは「別れて超仲のいい友達になった、元恋人同士の話」だと考えます
①僕(男性パート)のこと
・何か不穏なことが起ころうとしている
・自分がいたい場所にいるけど、それは今までいた場所じゃない
→別れ話が始まっている?
②私(女性パート)のこと
・「男」を愛していない
・しかし、「男」は何ものにも代えがたい人
③2人に共通すること
・今までの「home」とは遠く離れた場所にいる
(ここでの「home」を「心地いい場所」と訳しました)
→2人は別れた
・話さなくてもいいからそばにいて/何かできることがあるとしたら歌うこと/私たちはお互いをよく分かっている
→仲は良いまま
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は私なりの解釈を取り入れて訳してみましたが、
もし「こんな解釈もあるんじゃないか」というご意見がありましたらご意見をお寄せください。
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