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【エレキチェロ】サイレントチェロは初心者には不向き?良い点悪い点をまとめてみた

  • 2019年9月25日
  • 2020年6月18日
  • チェロ
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家で大きな音が出せないのでチェロが練習できない……

そんな時に選択肢として考えられるのがサイレントチェロ、いわゆるエレキチェロです。

 

ですが実は、購入に当たってはいろいろな注意が必要だったりします。

エレキチェロと普通のチェロ、2つの特性の違いも理解しておかなければいけません。

 

ヌビさん
決して安くない買い物なので、購入を考える人はしっかり読んでおいてね!

サイレントチェロってなに?

実際にステージで使用している写真です。
サイレントチェロは、普通のチェロと違い楽器単体では大きな音は出ません。

 

ギターのようにスピーカーにつなげることで音を出すことができます

また、スピーカーにイヤホンを刺せば音を出さずに家でチェロを練習することができます。

NS Design NXTシリーズ

私が現在使っているエレキチェロは、NSDesign(エヌエスデザイン)さんのNXTシリーズ

あらゆる弦楽器に使われるピックアップマイクの名ブランド「Realist」などを開発した
ネッド・スタインバーガー氏によるブランドです。

 

黒のボディーは重厚感と高級感があり、スタイリッシュでいいですよね。
4弦のものと、5弦のものと2タイプがあり、

部屋での練習はもちろん、ステージ用としても大変相性がいい楽器となっています。

 

チェロとしての生音ではなく、あくまでエレキチェロとしてのクオリティーを追求したこのシリーズ
付属パーツなどのラインナップなども含め、常にアップデートを続けており、
「電子機器との組み合わせ」としては最高に相性が良く、
「電子楽器としてのチェロ」における地位を確立しています。

ちなみに、チェロ奏者でありアニソン歌手の分島花音さんも、数々の大舞台でこの楽器を利用しています!

NS DesignのNXTシリーズに接続可能な、スタイリッシュなエンドピンパーツ。

良い点・便利な点

・環境を選ばずに練習できる

先ほど記した通り、エレキチェロ単体ではアンプを通さないと大きな音が出ません。
一番の利点はその「大きな音が出ない」ことではないでしょうか。

 

アンプとエレキチェロを繋げ、アンプにイヤホンを刺せば
マンションや集合住宅など、本来であればチェロは弾けないような場所でも、
いつでもチェロに触れて練習することができます!

・いろいろな場所で演奏できる

生楽器としてのチェロはあくまで生演奏で聞こえる範囲でこそ

真の魅力を発揮します。

 

ゆえに、大きな舞台野外での演奏では専用のマイクを使わなければならず、

さらに、ライブハウスなど周りの音が大きい環境では、

周囲の音を拾ってしまうためマイクを通しての演奏に限界があります。

 

もちろん僕は、生楽器にも最新式のマイクを導入していますが

エレキチェロはどこまでも音を増幅できるため、スピーカーさえあれば場所を選ばずに演奏できます。
……例えば、こんな場所でも。

・どこにでも持ち運びしやすい

飛行機・電車などどんな交通機関の移動でもストレスなく持ち運ぶことができる

というのはとても大きなメリットです。

 

飛行機でチェロを運ぼうとすると、荷物として預けるわけにもいかないので
機内持ち込みとなり、もう1席座席を確保しなければなりません。

新幹線では通路を妨げてしまうのでやはりもう1席確保するか

1番前(1番後ろ)の席に座って空間を確保するしかありません。

 

 

エレキチェロは手荷物として持ち込めるサイズまで小さくすることができるので、

これは移動の際には大変ありがたいのです!

・エレキチェロ人口が少ないので活躍できる

見た目も音もスタイリッシュであり、チェロの音を電子音として出力し加工できるというのは斬新です。

 

楽器自体は昔から存在しましたが、チェロに注目が集まり始めている今、

これからの音楽シーンでより日の目を見る可能性があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

悪い点・不便な点

チェロとはそもそも形が違う

これが一番の要注意ポイントです!!

 

エレキチェロは「どこにでも持ち運びやすく」「どこでも弾けて」「できる限り軽量化されている」ものがほとんど。

それがエレキチェロの長所だからです。

 

ゆえにエレキチェロは無駄の省かれたシンプルな構造やデザインとなっているのですが、

それによって生楽器のチェロ本来の弾き方とは微妙に違うものになってきます

 

 

いきなりエレキチェロから始めるとチェロが弾けなくなる?

先ほど記したその「微妙な違い」というのは、

ある程度チェロが弾ける人間にとっては順応できるものになってきますが、

初心者にとってはとても大きな違いになってきます。

 

中には形が似ている機種もありますが、やはり生楽器の立体感・構え方・体重のかけ方と比べて

体の使い方は異なってくるものです。

 

 

「エレキチェロだけのマスター」になるのであれば問題ないのですが、

おそらく初心者の方でエレキチェロに興味がある人の多くが

「チェロを弾く練習場所を確保したいから」手を伸ばす人が多いのではないでしょうか。

 

 

最初にエレキチェロから始めると間違った弾き方の癖が身についてしまい、

生楽器のチェロがうまく弾けなくなってしまう可能性があります。

 

もしあなたがチェロ初心者で、普通のチェロを弾きたいという思いが少しでもあるなら

……これでは本末転倒です。

 

まとめ

 

実際にエレキチェロを使っているプロのチェロ奏者である

私からから見た意見をまとめると、エレキチェロは

「初心者にはおすすめできず」

「中級以上の方には導入してもいいかも」

 

といった感じです。

もちろん一長一短ですので、ぜひ検討して頂ければと思います。

 

また、エレキチェロの扱いを含めたチェロレッスンを、対面・オンラインで開講しております。

エレキチェロを教えるレッスンというのはなかなか貴重だと思うので、興味があれば覗いてみて下さいね。

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