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【大丈夫なの!?】チェロの駒が反っているのは危険なのか解説します

  • 2019年9月26日
  • 2019年9月26日
  • チェロ
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自分でチェロを弾いている時、ふと「あれ……私の駒、なんか反ってない!?」と思ったことはありませんか?

弦を自分で張り替える時に、駒が反っているとなんだか怖くなってしまいますね。果たしてこれはどういう状態なのでしょうか。

ヌビさん
今回はチェロの駒について詳しく解説してみるよ

チェロの駒のしくみ

チェロの駒弦の振動を楽器に伝えるためのものです。
弦の振動は「駒→魂柱→本体」という風に伝わり、その結果、楽器本体で音が共鳴します。
そしてその性質上、張っている弦を支える役割を果たさなければなりません。
1度弦を自分で貼ってみると分かりますが、大きな楽器にかなりの力が4本分かかるので
それに耐えうるだけの構造をしていなければならないのです。

反っていること=安全

結論から言いましょう、
チェロの駒は反っていて大丈夫です!
ただし、反る方向は必ず写真のような方向になります。
理由はそれほど難しいものではありません、
上の画像で言うところの駒より上側の弦の長さと、駒より下の弦の長さをみると
駒より上の弦の長さが長いですね。
力のかかり方を考えると、それだけ駒を上側に引っ張る力が強いことになります。
なのでそれに耐えるために、あえて駒はそれとは逆側に反れているんですね。
つまり、これがデフォルトの状態なんです、ご安心ください!

駒がまっすぐ=危険!?

以上を踏まえると、駒がまっすぐな状態ということは
「弦の引っ張る力に駒が耐え切れなくなりかけている」ということになります。
これは大変危険な状態です
このまま弦が駒を引っ張り続ける or 弦をチューニングした時にさらなる力がかかった瞬間に……
駒が大破します。
ええ、それはもう勢いよく。
ヌビさん
過去にその現場を2回目にしました。すさまじいです……
駒の大破する現象は、比較的安価なチェロに多く見受けられます
駒が大破するだけならいいじゃん、と思われる方もいるかもしれませんが、
駒が壊れるとその勢いで張りつめていた弦が解き放たれ、バチィッとはじけ飛ぶので危険です。
さらに、今までかかっていた力がすべて急に失われることで、本体にひびが入ることがあります
(私もその時、本体に大きな縦の亀裂が入るのを目撃しました。)

まとめ

何はともあれ、定期的にメンテナンスをすることが一番です
駒に異常が発生する時はだいたい、弦を張り替える時やチューニングで大きなペグを回す時
そういう節に、駒がおかしいな?と思ったら、すぐに先生や楽器屋さんに相談しましょう!
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