いざ家でチェロを練習する時に直面すること
「練習場所、どうしよう……」
チェロって、思ったより大きな音が鳴るというのは楽器を触った方には感じて頂けると思います。
加えて、ピンを床に刺して演奏するため、どうしても床に直接音の振動が伝わってしまいます。
一軒家では何とかなるかもしれませんが、マンションや集合住宅の方は特に練習するのが難しくなるかなと思われます
楽器上達のためには、少しの時間でも毎日楽器に触ることが大切です。
そのために、どうやってチェロを練習すればいいか見ていきましょう
チェロを練習するには
①サイレントチェロを買う
サイレントチェロは、エレキギターのようにアンプ(スピーカー)につないで音を出す、いわゆる「エレキチェロ」です。
楽器そのものではごく小さな音しか鳴らないため、ヘッドホンをして自分の音を聴きながら練習することができます。
これなら時間を問わず、場所を問わず、自分の好きなタイミングで練習をすることが可能です
しかし、サイレントチェロはその構造がオリジナルのチェロと大きく異なるため、間違った姿勢が身についてしまいオリジナルのチェロが弾けなくなる可能性があります。
個人的には初心者の方にサイレントチェロはおすすめできません
プロになって以降初めてサイレントチェロを触った時、あまりに違いすぎて最初弾けませんでした!
メリット
・どんな家でも、昼でも夜でも、周囲に迷惑をかけることなく演奏可能
デメリット
・演奏する姿勢や構造がチェロと違うので、サイレントチェロから始めるとチェロが正しく弾けなくなる
②スタジオ・練習室を借りる
おススメしたいのはこのやり方です!
バンド用のスタジオは全国各地にありますので比較的簡単に見つけることができます。
別の部屋の音が多少回り込むとはいえ、防音&機材も揃っているので簡易的な録音も可能です。
また、市の公民館の練習室などですと、広々した部屋を安く借りることが出来たりします
バンドスタジオでも、個人練習ですと1時間500円ほどで借りられたりもしますので、ぜひ探してみて下さい!
どうしても場所がないときは、カラオケで練習するという方法もあります
メリット
・正しい姿勢、本来の音で練習ができる
デメリット
・練習の度に部屋を借りるお金がかかる
③晴れている日は公園を使う
これは僕の生徒さんも利用している方法ですが、
ある程度広い公園が近くにあって、音を出しても怒られない場所であれば公園で練習する方法があります。
もちろん、周囲の視線にさらされることは間違いないのですが
吹っ切れてしまえばまったく悪くない方法です。
井の頭公園などでは、よく楽器を練習する人を見かけますね!
ただし、公園となるとボールが飛んできたり、砂埃が舞ったり
色々な人が通りすぎたりと、楽器の管理面でリスクがあります。
また、当然ながら雨の日は楽器が濡れてしまうため、練習することができません。
公園で演奏する場合には、安全と天候に十分気を付けて利用するようにしましょう!
メリット
・無料で、かつ十分な広さが確保できる可能性がある
・周囲の視線があるので緊張感をもって練習できる
デメリット
・楽器の安全管理面で不安がある
・天候状況に左右される
④それでも家で練習したい場合
それでも時間やお金がなかったり、持ち運びの都合やスケジュール的に
家でしか練習できない場面もあるでしょう。
そんな時は事前に隣近所にしっかり挨拶をして、騒音のトラブルを防ぎましょう!
貸家の場合、大家さんとのトラブルが起こることもありますので
そこにも挨拶をしておくと、いざというときに安心です。
私は以前、お隣さんにAmazonギフトカードを渡してご挨拶に伺いました!
チェロは自分で思っているよりも、
近隣にはさらに大きな音が響いていると考えて下さい。
さらに低音楽器はモノを振動させる効果もありますので、十分に配慮をするようにしましょう。
まずはお手持ちの端末で「スタジオ 練習」などと検索して、是非お近くの練習場所を探してみて下さい
それでは、良いチェロライフを!