スタッカートとは、「するどく跳ねるような短い音」で演奏する奏法です。
短い音だから、とついつい疎かにしがちなスタッカートですが、
ここを丁寧に弾けるかどうかで、演奏のクオリティが段違いです。
初心者・アマチュアの方によくある勘違い
①本当に「弓が跳ねている」
これが1番よく見る間違いですので声を大にして訂正させて頂きたいと思います……
スタッカートは、「跳ねるような音」であって、実際に弓は跳ねません!!
これはかなり衝撃を受ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それもそのはず、私の感覚ですが、恐らく「スタッカートを弾けない」と悩んでいる人の6割は
弓が跳ねているせいで弾けない状態なのです。
スタッカートのコツは、弓を跳ねさせず
しっかりと弦につけたままで「跳ねるような音」にすることなのです。
②音がギシギシ
「スタッカートを弾こうとしても音がギシギシする」という悩みには
直面されている方も多いことでしょう。
これは、正しいスタッカートへ至るまであと少し。
ギシギシしているということは、「力が入りすぎている」「ただの短い長さの音」の可能性があります。
跳ねるような音にするためには
短くとがった音にするために、力を込めてからその力を抜く必要があります
正しいスタッカートの弾き方
①弓は跳ねない
まず、スタッカートというのは短い音なので
弓を弦から離さないように短い音を弾く練習をしてみましょう。
具体的には、「弓を弦にしっかり接着させる」意識を持ちながら
弓の幅をあまり使わずに、アップダウンを弾いてみましょう。
グッ、グッ、グッ、グッ……という音になるはずです。
最初は「音を跳ねさせる」意識はいったん忘れて
短く細かい音を、しっかり弾く意識で練習してみて下さい。
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②「グッと押して、抜ける」
さて、短く接着した弾き方ができたら、次は「跳ねる(ように聞かせる)」練習です。
ポイントは何度も言いますが「実際に跳ねるわけではない」ということ!
先ほどの短い音から、音の最後で少し力を抜くように
そう、まるでスピードスケートのように……(実際にレッスンでこう例えています)
グッと押し付けるように弓をくっつけて……
シュッ……と力を抜く!
あくまで力を抜くだけであって、弓は依然、弦に接着したままです。
これをだんだん早く、繰り返していくと綺麗なスタッカートの出来上がり!
③使う弓の幅を少なくする
この時、力を抜く際についつい弓幅が大きくなってしまいがちです。
今一度、ご自身の弓の状態を確認してみて下さい。
①のステップでは細かく弓がつかえていたのに、いつのまにか弓の使う量が多くなっていませんか?
もしそうなっていたら、弓の使う量にも気を配りながら
さきほどのように、チェロでスピードスケーティングを繰り返してみましょう。
忘れずに!
グッと入れてシュッ!!
テンポの速いスタッカート
いわゆる「速弾き」とよばれるものは
スタッカートの延長線上に位置するものです。
上に紹介した3点のポイントを抑えながら、どんどん速度を早くしていきます。
速弾きの練習法はこちらにもまとめていますので参考にしてみて下さい。
チェロを練習していると「16分音符」や、テンポの速い曲に遭遇することがあります。 高校大学のオーケストラでも「芥川也寸志 弦楽のためのトリプティーク」といった曲に出会ったり、 趣味で弾いている人でも「チャルダ[…]
スタッカートは非常によく登場する奏法なうえ、
綺麗に弾くという点でつまづきやすい奏法でもあります。
スタッカートがうまく弾けずに悩んでいた方は、
上記を参考にしながら、是非一度練習し直してみることをおすすめします!
独学の限界を感じた方、もっと早く上達したい方に、チェロのレッスンをオススメしています
今回は特に、言葉での説明が難しい内容でした。
チェロは独学での上達が非常に難しい楽器です。
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