チェロの演奏で『音量が足りない』という悩みを簡単に解決する方法~パワーは不要です~

こんにちは、チェロ奏者のヌビアです。

 

チェロを弾く際に「もっと音量を出したい」という

悩みに突き当たったことがある人は多いのではないでしょうか。

 

そして人間の心理として、音量を上げたくなると

「もっと力を入れなきゃ!」となるのも、確かに自然なことなのかもしれません。

 

しかし、音量を出すために力は必要ありません

むしろ逆。力が入っているために音量が上がらないことのほうが多いです

 

えっ!?力が入ると音量が出ない?……と思いますよね。

これから詳しく解説していきます。

 

ほかにも、力のかかりすぎてしまう例をこちらの記事でも紹介しているので

合わせて読むと面白いかもしれません。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://goshudiary.com/no-power-in-playing-cello]

 

【重要】「力を加える」ことは一切不要

まず最初に超重要な話をします。

チェロを演奏するとき、事あるごとに思い出してほしいくらい超重要です。

よくよく聞いてください。

 

チェロの演奏に、力は一切不要です。

 

そしてそれはつまり、逆を言えばこのような意味にもなります。

チェロの演奏で上手くいかなければ、余分な力が入っている。

 

音量が出ないから、音がきれいに鳴らないから

もっと力を込める、のではなくて、逆に力を抜いて別の解決策を探すんです。

 

この考え方が自然にできるようになると、力任せの固い演奏からすぐに脱却できます。

まずはこの考え方を頭にインプットするところから始めましょう。

 

①すべての「体重」を右手に落とす

 

さあ、先ほど書いたとおりに皆さんが実行していれば

今皆さんは完全に脱力した状態でチェロを構えていますよね。

 

でもこのままだと音が出ませんので、

力を抜いた状態でどのように音量を大きく調整するのかを解説していきます。

 

ここで重要になるのが

・「力」をかけるのではなく

・「体重」をのせる

 

という考え方です。

皆さんは脱力すると腕はダラーンと下がりますよね?

そう、この「ダラーン」とするときの「腕の重さだけ」を効率的に弓に伝えていくのです。

 

 

思い出してほしいのは「つり革につかまる」感覚です。

皆さんはつり革につかまるとき「上から下へ、手でつり革を押さえつけるように」つかまりますか?

 

 

……つかまりませんよね?

大体は、「自分の体重に任せてぶらさがる」感覚だと思います。

力が入るとしたらそれは「握力」くらいでしょう。

 

それと全く同じなのです。試してみましょう。

まずは弓を(つり革とまでは言いませんが)少し高い位置に持って……

・弓に手を「置く」(つり革に手をかけるくらいのイメージで)

・指をかける位置が正しいかどうかを確認して

・そのままゆっくり弓を下げて(脱力したまま)

・弦の上に着地しましょう

 

 

そうすると、現在弓には、あなたの腕の体重のみが下にかかっている

という状態になっていると思います。

弓は少し手前に傾き、手首は下がり、ひじも落ちていますね。……いい感じです!

 

 

補足:弓の先のほうで力が入らないとき

そうすると弓の手元の部分で弾くときには

だいぶ力が抜けた状態で音が出てきたのではないかと思います。

 

もう1度、確認のために書きますが、音が出ないときは

余分な力がかかっているということなので、力を込めるのではなくもっと抜きましょう。

 

 

さあ、そうなるともう1つ問題が出てきそうなので補足します。

それが「弓の先の部分」で弾くときにどうすれば音量が出るのか、です。

 

 

まず最初に言うと

・弓の先端は、根元よりも音に力が乗りにくい

・音量をガツン!と出したいときは根元で弾こう

 

ということです。

そもそもチェロの作曲家は、そのあたりも意識して曲を作っているものなのです。

 

 

しかしもちろん、先端でもある程度の音量を出さなければならないときも、あるかと思います。

そんな時は「てこの原理」を意識すると解決です。

 

 

基本的には、弓の先端に行けば行くほど重要になってくるのが

親指と人差し指の使い方です。わかりやすくするために、こんな画像を作ってみました。

 

・親指

・人差し指

・弦と接地する点

以上の3点があることを把握してください。

 

そして弓の先端に行くと、このような力のかけ方を意識することになります。

 

・親指を上にあげながら

・人差し指が支え

・その反動で弓が弦を押さえる

 

少し難しいかもしれませんが、このてこの原理を理解できれば

わずかな力で弓の先端でも音をしっかり出すことができます。

無理やり押さえつけるのではなく、逆に親指で、弓を上にあげるのです。

 

②「弓の位置」をコントロール

 

そしてもう1つ重要なのが「演奏する弓の位置」です。

この弓の位置の上下によってチェロの音量は大きく変わります。

 

逆に言えば、いくらうまく体重を乗せたところで

この弓の位置が間違っていると、全然音が出ない、なんてことにもなります。

 

弓の上下の位置についてはこちらにすべてまとめておりますので、

音量の問題に悩んでいる人は、必ずあわせてご覧ください。

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さいごに

力を抜くというのは「チェロ奏者が永遠に考え続ける命題」の1つです。

アマチュアでもプロでも、いかに力を抜けるか、というところで苦労をします。

 

だからこそ、まずは「うまくいかなかったら力が入りすぎているかも……」

と考えられるようになることが、上手になるための第1歩であり、近道なのです。

 

そして力のかかり方は、人によって個性が出るものです。

実際に対面レッスン・オンラインレッスンでも、力のかかり方を実際に見て

その人に一番合った修正方法を提案しています。もしよろしければこちらも様子を覗いてみて下さいね。

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