こんにちは、チェロ奏者のヌビアです。
今回解説していくのは『鈴木鎮一チェロ指導曲集(スズキメソッド)』第1巻より
「キラキラ星変奏曲」を演奏するポイントを解説していきます。
ポイントを1個ずつ解決していくつもりで見ていきましょう!
この「キラキラ星変奏曲」では、「A」~「D」の4つのバリエーションを弾くことになっていきます。
それのもとになる「テーマ」をまずは見ていきましょう。
「テーマ」→弦を変えて指を押さえる練習をしよう!
ここでの1番のポイントは
1段目から2段目に移る際に、1弦の開放弦から、2弦の4の指へ指を運ぶことになりますが
『指が移る前に、4の指を押さえる心の準備をする』ことが大切です!
4の指を押さえる時は、『しっかりと手を広げる必要がある &
力が入りにくいので弦をしっかり押さえる必要がある』のですが
それを心の準備ができていない状態で行うと、
音程が外れたり、力んで肩に力が入ってしまったり、一定のテンポに間に合わなかったりすることになります。
これは今後もたくさん投げかけていくアドバイスになりますが
ぜひこれを覚えておいてください。
続いて、バリエーションについてですが
各バリエーションごとにポイントが違うので、一気に弾こうとせず1回の練習では1個のバリエーション
くらいの気持ちで、区切って練習するのが望ましいでしょう。
「A」→正しい弓の使い方を学ぼう
「A」でのポイントは、「正しい弓の使い方を学ぶ」です
このアレンジでは、テケテケテッテ、という細かい弓の動かし方になっていますので
バランス悪く弓を動かすと無駄な弓の動きが多くなったり、
指の動きと弓の動きがかみ合わなくなることにつながります。
「B」→アップから始まる弓の動きに慣れよう
「A」では、すべてのフレーズがダウン弓から始まっていましたが
「B」ではダウン弓から始めるフレーズと、アップ弓で始まるフレーズが交互にやってきます。
弓への力のかかり方の構造上、
アップ弓から始まる方が弾きにくくはなるのですが、それに慣れるのがこの「B」のねらいです。
「C」→同じフレーズを、違う弓の向きで同じように弾こう
「B」でアップ弓で始まるフレーズに慣れてきたら
今度「C」では「ダウン弓とアップ弓で、同じフレーズを同じように再現する」ことを覚えましょう!
ダウン弓から始まるパターンと、アップ弓から始まるパターンで
同じフレーズを連続で弾いていくのがこの「C」のアレンジですが
ここで連続する2つが違う雰囲気になってしまうと、曲としての一体感がなくなってしまいます。
「D」→コスパの良い弓の使い方を学ぼう
「D」では最も細かい弓の往復が続きます。
「A」よりもさらに細かい弓の往復になってきますので、
大きく弓を動かしすぎると、弓の動きがテンポに間に合わなくなります。
音数も多いので、無駄な力を浪費してしまうことにもなってしまいます……
必要最低限の量の弓で、音を刻んでいくことが大切です。
さいごに
この曲がチェロの練習すべての開始点です、基礎をしっかり身に着ける気持ちで
各アレンジでのポイントと狙いをおさえて練習していきましょう。
この基礎の基礎が一番大事になってきますので、間違った姿勢やクセを身に着けないことが重要です。
初心者ほどこの過程は大切ですので、対面レッスン・オンラインレッスンなどをおすすめしています。
もしよろしければレッスンの様子ものぞいてみて下さいね。